2013年12月10日

第630章 再焼岳

中尾温泉口P(6:00)〜白水の滝(7:00)〜ひかりごけ(8:00)〜秀綱神社(8:30)〜中尾峠(9:30)〜山頂(12:00)

下山 山頂(12:40)〜中尾温泉口P(16:00)


今年4月に同じコースを目指したのですが天候、時間など判断し中尾峠まで。...

前回より2時間早めてヘッデンスタート。
シーズン初の冬山装備にいい緊張感。ザックは重くならざるを得ない。
久しぶりの雪山。やはり地図、コンパスの読図スキルは必要です。
が、しかしトレース(軌跡)があるのでどうしても疎かに。

登山口は薄っすら雪がありましたがすぐに膝下ぐらいまでに。
ごぼりまくりでペースも上がらない。

途中、辺りがキラキラになっていることに気付いた。
ダイヤモンドダスト。
晴天、-15度以下、無風、高湿の条件下のときに大気中の水蒸気が凍って輝くみたい。 確かにそんな条件がそろっていたかも。
樹林帯から覗く青空のコントラスト。写真ばかりでなかなか進まない。
スマホでの撮影はその度にグローブを外さなければいけないしさらに時間ロス。
このままで本当に着くのか??

峠に出たらこれまたスノーモンスターたちのお出迎え。
樹氷に近いのか??異次元の世界。
さすがに焼岳。ところどころからガスが煙のように噴出している。
地熱の影響でその辺りだけ雪が積もっていない。
ここからは山頂がハッキリと見える。
その山自身の景色を楽しむなら峠からがベストビューだと思う。

さすがに2000m越えてくると風はそんなに強くないけど寒さが痛みに変わってくる。
撮影も大変だわ。

峠を過ぎると下も凍ってきたので安全のためアイゼン、ピッケル装着!
このタイミングは正解でした。
峠からもアイスバーンもあればごぼるところもある。
ペースは上がらない。

そしてトレースを利用させてもらっていた先に上っていた人たちが次々と下山してくる。山頂までは行けなかったみたい。
今日行かなかったらいつ行くの??って感じの条件なんですけど。

その核心部の手前まで来て理解できた。
この先にはトレースがない。
大きな岩の向こうに山頂が。
左巻きは微妙な傾斜の斜面をトラバース。
右巻きは岩の上を急登する感じに。
こりゃここで引き返すこともわかる。
俺なら上行くね!って思っていたら河崎先生登場!!

ここは左巻きね!そして先に様子見てくるということでトラバース開始。
見た目ほど凍ってないことで足場が安定することでGOサイン!
ここでの判断力、決断力はさすが。今回の一番のポイントとなった場面でしたね。

そこを過ぎると山頂直下で上高地側からのルートと合流。
向こう側の方はすでに直下にいた。
でも同伴者を待っているようだったので先に行かせてもらう。

トレースがない??
12時前だというのに??
どうも山頂一番乗りになっちゃったみたい!

直下からは岩場に。いやー楽しすぎ!

10月に制覇した槍穂稜線が雲海から顔出してる姿は綺麗でしたね。

今まで山頂に着いた時にはそこからの景色も達成感もほとんどありませんでしたが今回に関しては両方満たされたんですね。
この景色を見るために登ってきたんだと思えるくらいの絶景。
写真では伝わらなくて。

今までと同じように景色を見るために登ったわけじゃいのに景色に満たされてしまう。完全に異次元空間ですね。

そして下りでブロッケン現象にばったり!!
写真でも微妙に確認できると思います。
ブロッケン現象の条件
背後からの日差し、前方での霧や雲海、自分の影がちょうどそこに届くくらいだと言います。
そのとき条件はそろっていましたね。

そして無事に下山へ。

今回の反省
・ネックウォーマーを忘れるな
・アイゼンの紐をカット
・スパッツは最初から装着すること。前後は間違えないように!
・帽子の長さが短い
・事前ルートチェック
・アイフォンはバッテリー90%でも切れるので常に予備バッテリーとつないでおくためにケーブル長さは50cm必要
・ガスは検討

新しい冬山の発見が多すぎで。
久しぶりの晴れ登山でした!
posted by 三代目 at 17:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月26日

第622章 初雪山

12月22日に西穂高へ行ってきました。
登山のために・・・って冬山です。

冬山へ行くなんて3ヶ月前まで考えなかったです。
その魅力を感じなかったしい中そんなとこへ行くこと自体がおかしいだろ?って思ってた。

そんな想いを一変させたのは10月28日に鏡平へ行ったこと。
秋山へ行く予定だったのが雨は降るし視界も良くなかった。
でも楽しかったんだね〜。
悪天候でも山を楽しめたんだね。

そして途中から雪が積もっていてその中でも歩いて行けたことや
紅葉と同時に雪景色も楽しめたこと。
そして雪の登山道を歩くことも楽しかった。

景色はその時期だからこそ見ることのできるご褒美だと思っている。
景色を求めて行っているワケじゃないんだけど綺麗な景色も楽しめたら
それはそれで気持ちがいいしね。

晴れも雨も雪も風も気象条件によって同じ山でもいろんな状況が生まれる。
その天気を楽しみながら目的地を目指す。

だから冬山の景色も興味があったしそれを見るためには装備が必要だった。
凍った雪や岩山をクライミングするならピッケル、アイゼンが必要だし、厳冬期に行くなら
アウター、インナー、冬用シューズ、グローブ、帽子、サングラス、など・・・
そして雪山と言っても凍傷にならないように装備のグレードも上げないといけない。
必然的に金額も上がってくる。

自分の身を守る装備だし予算も考えてながら必要な装備をそろえた。
北アルプスの3000mを意識してそろえた。

西穂高は樹林帯のアプローチをロープウェイでカットできること
そして通年やっている山小屋もあるから安心して行ける。

夏山であれば日帰りで西穂高までチャレンジできる。
ロープウェイの運行時間など考えても冬場は西穂独標がいいとこだろうね。

とりあえず冬山は厳しい気象条件で行きたかった。
装備のチェック、冬の北アルプスの厳しさなど体感したかった。

道具はほとんど使う場面があったし条件も厳しかったと思う。

ロープウェイ降り場より山荘までは風もなく雪の中をラッセルする場面もありながらも
なんとかトレースもあり楽しみながら歩けた。
山荘の気温は0℃。この時期にしては温かいみたい。
温かいとは言わないのか?

山荘についてここから先、独標を目指す時はアイゼンの装着が必要。
アイゼンを買ったはいいけど試しに装着してこなかった。
ショップでは靴に合わせてセットだけはしてくれてた。
でも自分で装着はしてこなかった。
難しいモノじゃないだろうと思ってた。

いざ山荘で装着しようとするとうまく装着できない。
しかも山岳会に所属する先生が(勝手に呼んでるんだけど本人に先生というと怒られるんだよね〜)
装着しようとしてもよくわからないみたいで15分くらいは格闘してたな。

結果として付けることができたんだけどアイゼンに付いている紐が長すぎただけというオチだったんですね。
最高なスタートが切れそうな予感!!

そしていざ稜線へ!!
2012122210560000.JPG

今までの樹林帯と違いいきなりの暴風!
ゴー!!という今まで台風でしか味わったことないような横殴りの風。
そして雪。

前を見ると左から右へ真横に降っている。
帽子、サングラス、ネックウォーマーで顔を覆っているようでも微妙に出ているところは
横殴りの容赦ない吹雪に打ち付けられ痛みにを伴うくらい。

視界も良くない仲でルートを記す赤旗を目指しながら進んでいく。
アイゼンでの歩行は思ったより抵抗なかった。

稜線に出るとほとんどトレースがない。自分たちの足跡も数分で消されてしまうくらいの
天気だった。

時にはホワイトアウト寸前。
2012122212050000.JPG

なんとか丸山に到着
2012122212050001.JPG

初めての雪山だから何もかもが新鮮だった。

そして丸山を過ぎるとルートを示す赤旗すらない。
地図とコンパスを使わないと方角がわからない状況。

雪山のいいとこは夏山と違い登山道じゃないところでもガンガン歩ける。
逆に言えばコースアウトしやすいってこと。

コンパスを使えないけど持っていった。
使い方を聞くとコンパスの大切さを身に凍みて感じた。
地図とコンパスの両方があって読図できるんだけどそれができた時には
どこでも行けるような気がする。
もともと地図は好きだからこれからの自分のテーマが新しくできた感じかな。

そして独標付近に到着。
ここからは鎖場となる。
冬の鎖場はとにかく怖かった。
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下へ降りると独標が目の前に
2012122213090000.JPG

あとから写真を見直してもとてもその時のことを思い出すくらいに好きな一枚。
携帯のカメラなんだけど侮れないわ!!

ルートファインディング(ルートを示すマークででコースをみつけること)ができないと危険。
これは夏山の縦走でも経験をした。
危険なピークなんかは攻めるルートを間違えると非常に危険なんだね。
特に冬山は危険。

ここからは雪と岩のミックスで本当にアイゼン、ピッケルが活躍してくれたね。
今までの夏山で山頂へ行っても感動はなかったけど初めて独標に着いた時は感動した。
景色なんてまったく見えない。でも感動するくらいリスキーだった。
2012122213310000.JPG

写真は山岳会の先生ね!

完全に心が突き動かされた感じがする。
それは日常に置いても自分の限界を感じなくさせるかのようで道具と体力とチャレンジする気持ちがあれば目標を達成できることを体感した。
山荘に戻った時は自身の成長と自信を感じた。
これがリスキーな山を求めてしまう根本なんだなぁ〜。

でもそう感じることができたのは家族や、山岳会のメンバーがいたからこそ。
そしてもっと言えばショップや、メーカーも含めて感謝している。

今回の装備でアウター、インナー、グローブはすべてパタゴニアでそろえた。
他にもブランドメーカーはあるけどパタゴニアと出会ったきっかけも人だった。
ショップの店員さんなんだけどその人はパタゴニアをめちゃくちゃ愛していた。
それを必死に伝えようとしてくれたことでその想いは伝わり自分もパタゴニアパーフェクトブックで
勉強もした。社長の製品作りに対する考え方がとても共感できた。環境、信頼、努力、人。
知れば知るほど好きになった。
すべて商品へのこだわりにつながっていることを知った。
そんな企業にも守られ達成することができたと思っている。

自然を通じてさらに人に感謝することを覚え、自分も成長できる。
本格的に登山を初めて半年。
山に知り合あうことができて自分自身が本当に成長させてもらっていると感じているし
これからも自分の技術に見合った楽しめる登山を続けていきたいな。

本当に支えてくれる人に感謝!!

posted by 三代目 at 20:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月29日

第612章 新穂高〜鏡平

2012.10.28
新穂高(1100m)〜鏡平(2300m) 
小雨 AM7:00〜PM4:00 約20km

今年最後の登山になる予定です。
1週間前から当日は雨予報。そのうち変わるだろうと・・・
最近の週間天気予報は正確だね〜。

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新穂高はまだ紅葉楽しめますよ!!
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しかし雨のせいか登山者はほとんど見かけなかった。
雨の日は登山禁止令なのか?!

スタートからの雨の中での登山は初めて。
これでもかってくらいに洗濯もしてきた厚手のディアドラのウィンブレ。
10年くらい前、たしか地域リーグ決勝大会へ出場した時に作ったんじゃないかな。
直前に防水スプレーで戦闘モードに!!
初ザックカバーも使用!!

笠ヶ岳、双六岳方面は新穂高ロープウェー乗り場手前を左側にそれ登山口へ。
登山口から1時間でわさび平小屋(1400m)到着。
その間はダラダラと続く林道。紅葉時期だから林道もOKやね!
到着と言っても小屋は閉鎖してるからちょっと入口前で休憩。

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わさび平小屋周辺
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この辺りの紅葉もいい感じです!
雨は降っていますけど・・・
わさび平小屋手前に笠ヶ岳へと向かう笠新道との分岐点があるんですけどかなりの急登から始まってましたね!
来年は笠ヶ岳行きますから!!

そしてわさび平小屋から1時間半で秩父沢(1800mくらい?)へ
ここからガレ場に。
景色がいいとこですね。
晴れてたらもっといいんだろうけど・・・
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そしてシシウドヶ原(2090m)
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そして登山口から4時間半(うち休憩30分)で鏡平(2300m)へ到着!
穂高連峰が鏡池に映し出され逆さ槍と言われる槍ヶ岳が水面に映し出されるはずなんですけど・・・
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あ〜〜そうやった。雨やった。槍ヶ岳ってどこですか?
誰もいないのでわかりませんけど。
雨が降ってるのでとりあえず鏡平山荘へ!
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しっかり戸締まりしてます!怪しい人多いからね!
ちょっと軒先お借りしますね!
雨が降って景色が楽しめない時でも楽しめる登山ニュースタイル。

水600ccにカレーのスープの素を入れます。
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そしてグツグツきたら〜
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野菜、鶏肉を入れうどんを入れま〜す
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するとカレーうどんの出来上がり!!
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注意事項!
水600ccは2人分ですがこの鍋セットは1人分なのでこのように一回でやろうとすると
間違いなく吹きこぼれます!
またうどんを皿に移し替える場合は慎重にやらないとデッキ場にうどんを滑落させてしまいます。
滑落した場合はウェットティッシュで救助に向かい速やかにゴミ袋へインしましょう!
ガスの勢いは思いのほか強いのでかき混ぜる手を休めた場合は鍋底にうどんが焦げ付きます。
焦げ付いたうどんは割り箸のパワーでは立ち向かうことすら出来ないので家に持ち帰り作戦を練り直しましょう。

カレーうどんを堪能した後に飲むティーはカレーうどんのパワーに圧倒され紅茶の香りを楽しむ余裕すら与えられないのです。
気温は恐らく0度前後だったものと思われますのでカレーうどんとホットティーは最高の贅沢品です。
軒下でも風を防ぐことすら出来ませんのでカレーうどんとティータイムを堪能した後はノンストップで下山しましょう!!

ということで帰りのわさび平小屋近くからあれはジャンダルム?
2012102815030000.JPG

って勝手にテンション上がってしまいましたが完全に違うやろ?
2週間前にジャンダルムへは行ったけど外から見るとどう見えるのかわかってない。
さすが俺。錫杖岳なのか。さすが俺。

雨に打たれて寒さに凍えながらの鏡平でしたがその経験は何事にも代え難い貴重な経験となりました。
多少の雨の中でもまったく問題ないということがわかりました。
雨が降っても登山は出来るということです。
完全に調子に乗ってます!
濡れた岩場VS凍った木道。
どちらもデンジャラス!!
リスキーは求めてもデンジャラスはゴメンだぜ!!
これから行く人は要注意だね!

posted by 三代目 at 14:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月24日

第611章 新穂高〜奥穂高〜西穂高〜新穂高 縦走 vol.2

vol.2を書いている途中に消えてしまって・・・気持ちが若干下がってしまいましたが気を取り直して。

本当にノンフィクションなんでいろんなことを想像したね。
しかしまだまだガレ場は続く・・・

本当に心折れそうになるくらいに・・・
山荘も見えないし・・・
マークだけを頼りにひたすらペースコントロールできないようなガレ場。
8時までに辿り着くことだけを考えてひたすら登っていく。

2012101406380001.JPG

そして山荘が見えてくると元気が出るんだね!
見えてから30分。奥穂高山荘到着。
時間は7:50。
予定通りだね。

ここでストレッチ&休憩タイム。
プラン通りの時間で一安心。

奥穂高山荘HPより以下は抜粋

10.9 積雪はほぼ消えましたが、稜線上などで日陰部分には凍った雪が残っている可能性があります。また、   今後は雪の季節となります。登山計画は状況により柔軟な変更ができるものにし、長時間の行動を伴う   計画については、よくご検討ください。
10.7 10月7日、奥穂高岳は冠雪しました。本日朝5時30分時点で、山荘前の積雪は3〜5センチ。滑り   やすく、雪が薄いのでアイゼン等はほとんど効かない状態です。稜線上は大変危険と、山岳警備隊と共   にお伝えしています。また、ザイテングラートより上も現時点(本日朝5時30分)では積雪してお    り、同様の状態です。
10.2 「上高地から1日で来る」「奥穂〜西穂ルート」などの長い行程は、この時期、夏よりさらに危険を伴   います。よくご検討ください。


だって。
でも当日は晴天だった!風もないし寒さも感じない!
この時期に縦走チャレンジするにはこれ以上ない条件がそろった天気だったと思う。

奥穂高山荘にはすごい人がいることに驚いた。
白出沢からは一人しか出会わなかったのに山荘前はこの状態

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奥穂高山荘は上高地からが来る人が多いみたい。
そして槍ヶ岳、西穂高など縦走コースでもここは中間地点みたいな感じなのかな。

そして景色も素晴らしかった。

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どこみてもきれいなんだよね!
そして入念に股関節、大腿四頭筋、腓腹筋などストレッチ&マッサージなど30分くらいしながら休憩したと思う。

ここからが登攀していくわけだし。痙攣などは致命傷。
意識とは無関係に痙攣はコントロールできない。
そんな不安を抱えながら奥穂高山頂目指して歩き出す。

奥穂高山頂はすぐに着いた
でも軽い痙攣は止まらない。
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登れなかった槍ヶ岳をバックに

2012101408520000.JPG

そしてここから馬の背、ジャンダルムと向かう稜線となり緊張感が出てくる。
足は大丈夫なのか。不安がある中で万が一のことも考えてしまう。
そろそろ出発しようかと思ったとこでバディが
「なべさん、これ飲んだらいいですよ」
って差し出してくれたのがアミノバイタル3600
登山するほんの数日前に山岳ガイド協会の研修会に参加した時サンプルで配られていたアミノバイタルをみて山岳会に所属する先生(と陰で呼ばせてもらってます)がこれ効くらしいよって言ってたことを思い出した。

なんでバディが持ってるのか不思議だったんだけどね。
それが本当に嬉しかったね!

うおりゃ〜〜〜〜〜

飲んだ後は元気になったような気がしたよ。
単純な俺。そんなとこ自分でも好き。

次は馬の背へ向かうんだけどここからが一番緊張感が必要とされるところ。
ここを縦走するために苦しいガレ場や朝早く登ってきたと言っても過言ではない!
ここから縦走するためにきたわけだし!

出発じゃ!!

そして馬の背に向かう途中で向かいから一人の青年が歩いてきた。
向かいから歩いてくるって事はジャンダルムを越えて馬の背を渡ってきたに違いない!!

そして山ではすれ違う人と挨拶することがなぜかマナーとなっているんですね。
たしかになぜか仲良くなれるですよ。

そして普通に声をかけたんです。
「こんにちわ!馬の背から来たんですよね?」
そしたら
「実は西穂高縦走しようと行ったんですけど馬の背をみて時間が間に合わないと思ったことと怖かったから戻ってきたんだよ」
「俺らも縦走するんだよ!時間も計画通りきてるしせっかくここまできたのなら行かない?」
って誘ったらやっぱりチャレンジすることになり一緒に行くことになったんですね。

彼は富山県で警察官として頑張っているらしい。
話しているだけで好青年って感じが伝わってくる人だった。

稜線上では常に緊張感が張りつめる。

奥穂高から10分も歩けば馬の背に着いた。

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一番難所と言われている馬ノ背。
ここを越えるのにどれくらいの時間だったんだろう。
時間の感覚もないしザックが重いとか寒いとか暑いとかそんな感覚すらない。
とりあえず手と足に集中することだけ。
万が一があれば滑落死。
恐怖心が襲ってくる。周りの景色を見ることも出来ない。

いつの間にか馬の背を通り過ぎて次に目指すは憧れのジャンダルム。
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ジャンダルムの手前まで来た時、西穂迂回ルートとジャンダルム山頂へ直線的に登攀するルートの分岐点へ。
せっかく来たんだから登攀コースを選択!細いロープが下がっているだけ。
登れそうな岩場でないような気もする。

一緒になった彼がまずチャレンジしてるのを下から見守ったんだけどロープを掴んだはいいけど次の手が伸ばせない。もう一段上の岩に手を伸ばせないといけないなぁ〜と見ていた。
「ここ避けた方がいいですよ!無理です!迂回しましょう!」
と降りてきた。
やはり自分でチャレンジしないと納得できなかったのでチャレンジした。

ロープを掴み足場を探すとロープを固定する小さい金具がありそこに足をかけもう一段上の岩場に
手をかけることができた。難しかったのはそこだけで気が付けばあっけなくジャンダルム山頂!!
それに続いて全員、同じルートで上がってきた!
2012101409530001.JPG2012101409530003.JPG2012101410000001.JPG2012101410000002.JPG

ジャンダルムからの景色も格別
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憧れだったジャンダルム!
しかしあっけなく登ってしまったことに??って感じもあったけど。
嬉しかったけどね!

ここからは西穂高を目指すだけ!

ここまでで気付いてたことなんだけど途中で合流した青年は登山の経験が2年くらいなんですがペースが早いんですよね!こちらを気遣っている感じもあったので
「ここからはお互いのペースで行きましょう!」
ってここでお別れすることに。
その彼から
「2人に声掛けられなかったら引き返していましたよ。一緒にここまで連れてきてくれてありがとう!」
って言われてお互い写真撮って握手をしてまたどこかで会えたらいいね〜なんて言いながら別れました。

彼とは山で出会い、同じリスキーな稜線を歩きそれを乗り越えて一緒に達成感を味わった仲だからこそ握手して別れたいと思う。ただそれだけなのに太い絆ができたような気もする。
非日常な世界で非日常な経験をしたんだからとても親近感を持てるんだよなぁ。
富山で警察官として頑張ってんのかなぁ〜ってふと思い出す。

そんな魅力も山にはあるんだよね〜。
10時過ぎにジャンダルム出発!

西穂高には何時に着くんだろう。第607章 新穂高〜西穂高
にも書いたけど西穂高山頂まで行けなかったんだね。

だから西穂高まで行けばなんとか時間を逆算できると思ってた。
遅くても14:00までには着かないとロープウェイの最終便には間に合わないと考えてた。

ジャンダルムから西穂高の間はまったく予想できてなかった。
計画の建て方が甘かったと感じたね。焦る気持ちばかり出てくるから。

とりあえず歩き出したけど前に立ちはだかるピークはすべてペンキでの○×がほとんどなかった。
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右からまわるのか左からまわるのかすらわからない。
ピークがそびえ立つ前で立ち止まり上をみてルートをイメージするしかない。
それが経験値の差なんだろうな。
だって見ていても正直わからない。
登れるルートは間違いなくあるはず。でも一つずつの岩を手と足で確かめながら三点支持で進むことしかできない。思った以上にハードで体力と気力が失われていく。そして焦りも出てくる。

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2012101411040001.JPG


自分の経験のなさを感じた。そしてどれだけ越えたら西穂に着くのかもわからない。
地図も車に置いてきて持ってなかった。これも準備の甘さだと思った。

その中で死を感じる経験をした。
同じようにルートを見つけられない中で感覚だけで進んでいった。
ピークの真ん中当たりで浮き石が増え始めてきた。
?!
と感じた瞬間動けなくなった。

それはどの岩を掴んでも浮いている。
そして大きな岩でも少しの力でも動く。
その時掴んだこぶし大の岩が崩れその周辺の岩も崩れてきた。
その下には自分の右足があり足に当たりながら足下の岩にもぶつかりさらにぶつかった岩も崩れた。
奇跡的に足を乗せている岩は落ちなかった。

なんとか安全な所まで戻った。
生きた心地しなかった。
時間にして1分くらいかも知れない。
結果的に正規ルートは左右反対側だった。

岩場の怖さを感じた時でした。
もし落ちていたら・・・もちろん無傷ではないだろうし死んでもおかしくない高さだった。
ここでも反対されたのに押し切ってきてしまった事に対する後悔を感じた。
そこまでしてきたのだから無事に降りないといけないプレッシャーも感じていた。

体力的にも精神的にも一番しんどい時だった。
西穂高もまだ見えない。
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そして天狗岳に11:20到着! 全然笑えてないです!!
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写真だけ撮って焦ってるからすぐ出発!
2012101411570003.JPG先が見えないと思って登ったピークから!!
見えた!!西穂高山頂!!時間的にも問題なし!!
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ついにきました!!
13:10 西穂高山頂!!
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これはしっかり笑えてる!そりゃ安心感と達成感とが入り交じったからなぁ!
もうあとはなんとかなるって思った瞬間でしたね。
しっかり休憩したね!

このあとはほとんど一度きているルートだし迷うことも時間の心配もする必要ないし!
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そしてピラミッドピーク再び!!13:50
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西穂高独標 14:10
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丸山 14:45
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西穂高山荘 15:00

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意外と西穂高山頂から山荘まで2時間弱。
疲れもピークでガレ場が続くしハードだったなぁ。

そして新穂高ロープウェイ乗り場まで2km。
45分くらいかかったかもしれん。
この樹林帯もしんどかった〜
もう西穂高山頂からは早くゆっくり休みたいと思って飛ばしたね!!

ロープウェイについたのは4時過ぎだったかな。


結果的に無事に縦走することができましたが達成感と後悔とが入り交ざり複雑な感じでした。
いろんな経験したことは良かったんだろうけど同じ経験値の人には間違いなく勧めたくないコース。
止められたことが気象条件だけでなくあれだけの条件の整った中でも
経験の足りなさを思い知らされた縦走となりました。

たくさんの人に支えられての縦走だったってことです!
ありがとう!

posted by 三代目 at 20:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月23日

第610章 新穂高〜奥穂高〜西穂高〜新穂高 縦走 vol.1

10.14に新穂高〜奥穂高〜西穂高〜新穂高を縦走しないかとお誘いを受けた。

ちょうど槍が岳へ登るタイミングを逃した直後だったこと、そして西穂高よりさらにリスキーなコースを求めていたし、来年にはそのコースを行きたいと単純に思っていた矢先のお誘いだったんです。
自分の中ではグッドタイミングだったんです。

きっかけってほんとにタイミングですよね。

そして二つ返事でOKしたんですね。
実は誘ってくれた彼もまだ今年から登り始めたばかり。
俺と体力的にも経験的にも求めているレベルも非常に近くて一緒にいても楽しいヤツだし。

まぁ一番は自分が行きたかったってことなんですが。

それから周りの人などにそのコース行ってくるって話したら実はかなり反対されました。
無謀な計画だとか時期を考えろとか・・・

確かに山のことはよくわかっちゃいないし経験もないこともわかってる。
自分の中でどれくらいの経験を積めばOK!ってことが見えなかった。

経験者から止められるんだから山のことわかってない自分にしたら無謀なのかな?
って思ってしまう。

そんなこともありルールを決めた。
天気が怪しかったら中止する。
途中で予定時間から厳しい(最終ロープウェイは16:40)と思えば引き返すか山荘で1泊する。

ってことで行くことをハッキリ決めた。

今までもそうだけど行く予定のルートやコースの情報を必要以上に求めないんですね。
どうにかなるっていつも思ってる。根拠はないけどどれだけ計画を立てても条件が変わればその通りにいく
保証もないし。あくまでも必要以上はしないってことで・・・

それで一緒に行く彼がまたマメな男で俺とは違って調べてくれるんだね〜。
奥穂高まで5時間、奥穂高から西穂高まで6時間で大丈夫でしょ?ってネットで調べてくれたらしい。

そして10月は夏山ではなく冬山になってもおかしくない時期だということを聞いて
帽子と手袋フリースだけは前日に買ってザックにはドリンク1L、おにぎり4個、合羽、ピステ、厚手のウィンドブレーカー?みたいなものだけ持っていった。

計画では
3:00 新穂高出発 
8:00 奥穂高山荘
15:00 西穂ロープウェイ乗り場

最終ロープウェイまでは1:40余裕があることになる。
こんなレベルでは計画とは言えないだろうけど。

1時に金沢を出て3時15分に登り始める。
もちろんヘッデンスタート。
星がとても近くに感じたくさん見える。

最初は槍が岳を日帰りで目指すコースと同じで白出沢小屋で奥穂高方向とは分岐になる。

そこまでにショートカットのコースがあるらしく一度槍に行っている彼は非常に頼もしく感じたね。
しかし分岐までは良かったが会う人会う人槍を目指すと言うことで奥穂高〜西穂高縦走は5組くらいに出会ったがどの組も違っていた。
ちょっと不安。やはり無茶だったのか・・・

分岐からはちょっとケモノ道へ・・夜だからまったく俺はわからない。
そして進むに連れてさらに険しすぎるケモノ道に・・・
どうもすでに間違えたらしい。
一回来ていても間違えるくらいに夜は怖い。
どうにか少し戻り正しいルートに戻った。

もう俺は暑すぎてフリース一枚に下は夏山スタイル!
それくらいに快適やった。

そして白出沢での分岐。
4:30

ペースがよくわからんけど小休息。

そして荷継沢まで樹林帯を歩く。
そんなに広くもないし熊を警戒しながらアホなこと言いながら歩いていたような気がする。
熊が出てきたらどうするか?って話をしていたんやけど俺は闘う!って豪語してた。
ヤツはそれを応援するとかほざいてたわ。

かなり途中急登もあったし、ここで熊出てきたら勝てね〜〜わって叫んでたわ。
ここまでも沢を木でできた怪しい橋で渡ったりハシゴを登ったり鎖場があったりすでにテンション上がってたし。でもまだヘッデンなんだけどね。

そんなこんなで荷継沢に到着。6:00
ここから2時間で奥穂高山荘ということなのでなぜか計画通りなんだよね。
2012101405570000.JPG

ここでヘッデン外す。そして休憩。おにぎり2個くらい食べたかな。
2012101405570001.JPG
ここから奥穂高山荘までの2時間がガレ場となるようだけど・・・

でも樹林帯を抜けてのここの景色は紅葉も始まり笠ヶ岳も見えるしご褒美をもらったような景色でしたね。
2012101405580001.JPG

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2012101405590001.JPG2012101406180000.JPG2012101406180001.JPG

そしてガレ場を歩き始めてペンキのOXを探しながら歩くもなかなかみつけらないけど
向かう方向だけはずーっと見えているから迷うことはない。
と思ったらこんな広いところでコースアウト!!
違う沢に吸収されかけるところだった・・・

歩いても歩いてもガレ場。
かなり体力は消耗されていく。
奥穂高山荘に8時に遅れるとそこから引き返すことも考え始める。
しかし山荘はまだ見える気配もない。

日が登りはじめ背中にそびえる笠ヶ岳が日の光を浴び始める。
思わず足を止めてしまう。

2012101406380000.JPG

ご来光を見たことない自分にとっては感動ものでした。

焦る気持ちを抑えながら奥穂高山荘を目指す。
ガレ場だとペースもあがらない。体力だけが奪われていくような感じ。
ここで身体に異変が!
右股関節に痛みを感じ始める。
剣登山でも感じたことなかった。
もし激痛で動けなくなるのでは・・・
そして右足をかばうように登っていくと左足ふくらはぎが痙攣をおこし始めてきた。
こんなことは今までなかった。動けなくなってしまうことを考えたり救助を求めないといけないかったりといろんなことを考えてしまう。まだ計画では中盤にも差し掛かっていない。

その先には馬の背、ジャンダルム、西穂高岳・・・ずっと集中しないといけない稜線が続く。
どうなるんだろう・・・マジでやばい・・・
やはり無謀だったのか。反対されてたのに・・・

続く

posted by 三代目 at 17:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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